最近、SNSなどでも話題になっている、自民党の埼玉県議団が、虐待防止条例の一部改正案を撤回したというニュース。
これには唖然としました。撤回されて本当に良かったと思います。
この条例で全国的に波紋を呼んだのが、”どこまでが子供の放置にあたるか”の部分でした。
埼玉県議団の改正要望案では以下のようなものが放置にあたると判断されたそうです。
・子供だけでの登下校
・子供だけでの留守番
・子供だけでの外遊び
・子供だけでのおつかい
これは一部ですが、いかかでしょうか?
私は、これを虐待と認定されてしまうと、子育て世帯は大打撃どころか、子育てできませんとまで言ってしまってもおかしくないような内容だと感じました。
ちなみに対象の子供というのは小学3年生以下だという事です。
物騒な世の中ではあるので、子供たちだけにしておくと危険がいっぱいというのはよくわかりますが、親も仕事がありますし、帰宅後も家事などに追われ、自分の時間を作ることさえままならない方がほとんどだと思います。そんな中で登下校や外遊びにまで保護者がついていかないといけないのは、さすがに無理があると思います。
子育てをしてきた親ならこれくらい考えればわかると思うのですが、それでもこのような内容の案を出すというのは、子育て未経験者の机上の空論だけで練り上げられた案としか思えないです。
政府もそうですが、現実性のない理想論ばかり振りかざして、国民を呆れさせているような印象があります。
『いかなる人間の知識も、その人の経験を超えるものではない』 ジョン・ロック(哲学者)
この言葉を胸に、しっかりとした見識を持って議員活動を行ってほしいと思います。