転職してから「ありがたい」という言葉をよく使うようになりました。
「ありがたい」という言葉の語源をご存じでしょうか?
これはお釈迦様の説いた「盲亀浮木の譬え」からきていると言われています。
簡単に説明するとこんな感じだそうです。
釈・・・お釈迦様 、 阿・・・阿難(お釈迦様の弟子)
釈「あなたは人間に生まれたことをどう思っていますか?
阿「とても喜んでいます」
釈「どれくらい?」
阿「どれくらい・・・と言われましても」
釈「ではこの有り難さを教えましょう」
釈「果てしなく広がる大海原、その海底に盲目の亀が一匹いる。その亀は100年に1度、海面に顔を出す。一方で海原に1本の丸太棒が浮いている。その丸太には真ん中に拳ほどの穴が空いている。阿難よ。この盲目の亀が海面に顔を出したとき、丸太の穴に顔を入れることはできると思いますか?」
阿「それはないでしょう」
釈「絶対にないと言い切れますか?」
阿「絶対にではないですが、ないと言ってもよいくらいです」
釈「阿難よ。人間として生を受けるという事は、この亀が丸太の穴に顔を入れることが有るよりも難しい事なのです。有り難いことなのです」
有り難い=「有る事が難しい」という事で、滅多にないという意味なんですね。
これが"ありがとう"の語源だそうです。
こういうのを知ると、言葉の重みが増すような気がします。