CHIPPOKEブログ

仕事や農業、日々のことを綴っていきたいと思います。

異常事態!?今年のお米2

今日は前回の続きを書きたいと思います。

↓前回

異常事態!?今年のお米1 - CHIPPOKEブログ (hatenablog.com)

 

今年は夏場に暑い日が続いたことで、各地でお米の品質が芳しくないという状況が相次いでいます。

お米の等級は最高位から順に、1等、2等、3等、等外と4種類あります。

もちろん、1等が一番高品質ということであり、農家さんへ支払われる代金も一番いい金額となります。

あるJAさんの令和5年産米の概算金はこのようになっていました。

 

コシヒカリ 1等:13,200円 2等12,200円 3等:11,200円

 

これは60kgあたりの金額になります。

このJAの場合ですが、1等から順に1,000円ずつ概算金は低くなっています。

たかが1,000円ではありません。仮に60kg袋×100袋分なら、1等と2等で10万円も差が出てきます。これが農家さんの収入になるのですから死活問題です。

そんな中で、今年の異常事態です。1等がなかなか出ないのであります。

検査をする側からしても異常事態、生産者の側からしても異常事態。

本当に大変な年になってしまいました・・・。

 

そんな中で、私の周りに土づくりを毎年至極丁寧にしっかりやっておられる農家さんがおられます。

その方にお話を聞くと、1等こそでなかったものの、周りが2等にすらならず四苦八苦されている中、出荷したほとんどが2等だったとの事。

いろいろ要因はあると思うが、毎年の土づくりの効果が発揮されたのは要因の1つで間違いないだろうとの事でした。

たしかに、JAの方に話を聞いてみると、土づくりをされている生産者さんは、比較的2等が多かったそうです。

これを受けて、やはり作物の原点は土。土づくりを甘く見ると、こういった異常事態のような年に大変な目にあうのかなぁと思いました。

今年の皆さんの苦労、工夫などをいろいろ聞けたとともに、改めて土づくりの大切さを痛感した秋でした。