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逸材・佐々木朗希投手の選択の先にあるもの

こんにちは。

千葉ロッテマリーンズの佐々木朗希投手の言動が波紋を呼んでいます。

事の発端は、昨年12月に球団に対してポスティングシステムでのメジャーリーグ移籍の希望を伝えたことでした。

佐々木投手は22歳と若いですが、2022年シーズンには世界記録となる13者連続奪三振プロ野球史上2人目の完全試合達成、昨年はWBC日本代表に選ばれ、チームの世界一に貢献しました。最速165km/hのストレートが魅力の本格派右腕であり、将来的にはメジャーに行ってもおかしくない逸材だと思います。

 

佐々木投手のポスティングシステム希望に対する世間の意見は様々ですが、個人的には時期尚早かと思います。

もちろん、若くしてメジャーに挑戦することは素晴らしいことだと思います。選手には体力的、技術的にも活躍できる期限というものもありますし。きっと日本代表としてWBCを戦い抜き、世界で戦いたいという気持ちが芽生えたのでしょう。

でも、ポテンシャルや気持ちだけで通用するほどメジャーは甘くないと思います。大谷選手も高校時代からポテンシャルは抜群でしたが、日本球界で経験を積んだことで、今の活躍があるのではないかと私は思っています。佐々木投手は日本での実績はまだまだ乏しいです。まだ22歳ですし、日本球界で活躍し周りを納得させてからでも遅くはないと思います。

 

また今シーズンから、同じく日本代表としてWBCを戦った山本由伸投手がメジャーリーグに挑戦します。山本投手は日本で抜群の実績を残していますし、昨年はチームをリーグ3連覇に導き、個人でも投手4冠のタイトルを獲得するなど圧倒的な成績で周囲を納得させていました。「日本で実績を残してからメジャーに行け!」というのはもう古い考えなのかもしれませんが、山本投手のように圧倒的な実績を残して、周りから応援される形でメジャーに挑戦するのが、プロ野球選手としてはメジャーへの最高のスタートの形なのではないかなと私は思います。

 

過去を見てみると、田澤純一投手が社会人野球から日本球界を経ず直接MLB入りした例がありました。これは国内の例としては前代未聞で、事の経緯から「田澤ルール」という制度改正にまで及んだ問題に発展しました。当時は田澤投手を非難するような意見がたくさんあったように感じましたが、メジャーで活躍するにつれて、田澤投手を応援する人もどんどん増えていったように感じます。

そういう点では、日本人メジャーリーガーのパイオニアである野茂英雄氏も最初は非難囂囂だったと聞きます。でも今では、野茂氏がメジャーに挑戦して活躍したことで、日本人選手のメジャーへの道が開いたという見方になっていますよね。

 

佐々木選手がいまやろうとしていることは、日本では前例がないです。

前例がないことはたいてい批判を受けるものです。でも、だからと言って我を通してこのまま無理やりメジャーに挑戦するのはちょっと違うのではないかなと私は思います。

佐々木投手のポテンシャルなら、日本トップクラスの投手になれると思いますし、シーズンを戦い抜くことで、1シーズンの戦い方や調整の仕方なども身につくでしょう。メジャーは日本よりもシーズンが長いので、日本で1シーズン戦い抜けていないというのは今のところデメリットになると思います。

よりメリットを増やした状態でメジャーに挑戦し、大谷選手に次ぐようなスター選手になってくれることを期待したいです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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